退職・年金
50代で退職する前にやるべき節税準備チェックリスト
最終更新日:2026年4月7日
免責事項:本結果は一般的な税制情報に基づくシミュレーションであり、個別具体的な税務相談ではありません。 推定節税額はあくまで概算です。最終判断は税理士にご相談ください。
この記事でわかること
- ✔ 退職前にやっておくべき節税準備のチェックリスト
- ✔ iDeCoと退職金の受取タイミングで税金が大きく変わる理由
- ✔ 退職後の確定申告で税金を取り戻す方法
退職前にやっておくべき節税チェックリスト
- □ iDeCoの受取方法と時期を確定させる(退職金との間隔に注意)
- □ ふるさと納税の上限額を最終確認して年内に寄付する
- □ 退職所得控除の計算をして退職金にかかる税額を把握する
- □ 退職後の健康保険(任意継続 or 国保)を比較検討する
- □ 退職後に確定申告で社会保険料控除・医療費控除を申告する
- □ 企業年金や個人年金の受取方法(一括 or 分割)を比較する
💡退職金とiDeCoの受取タイミングを間違えると数十万〜数百万円の税金が余分にかかることがあります。退職の2〜3年前から計画することが重要です。
退職所得控除の計算方法
退職金は「退職所得」として課税されますが、退職所得控除という大きな控除があります。
| 勤続年数 | 退職所得控除額 |
|---|---|
| 20年以下 | 40万円 × 勤続年数(最低80万円) |
| 20年超 | 800万円 + 70万円 × (勤続年数 − 20年) |
| 勤続30年の例 | 800万円 + 70万円 × 10年 = 1,500万円 |
✅勤続30年で退職金2,000万円の場合、退職所得控除1,500万円を引いた500万円の半分(250万円)が課税対象です。所得税・住民税を合わせても数十万円程度で済む計算です。
iDeCoと退職金の「5年ルール・19年ルール」
iDeCoを退職金と同じ年に受け取ると、退職所得控除が通算されるため節税効果が薄れます。これを避けるための「5年ルール」と「19年ルール」があります。
- 5年ルール:iDeCoの受取を退職金受取の5年後以降にすると、退職所得控除をiDeCoに対して別途使える
- 19年ルール:退職金受取の19年超前にiDeCoを受け取れば、退職所得控除を完全に別枠で適用できる
⚠️企業型DCやDB(確定給付年金)がある場合は計算がさらに複雑になります。退職の2〜3年前にFPや税理士に相談することをおすすめします。
よくある質問
Q. 退職後の確定申告は必ず必要ですか?
A. 年の途中で退職して再就職しなかった場合、年末調整が受けられないため確定申告が必要です。翌年の2〜3月に申告することで、源泉徴収された所得税の一部が還付されます。
Q. 退職金を一括受取と年金受取どちらにすべきですか?
A. 一括受取は退職所得控除が使えるため課税額が少なくなる傾向があります。年金受取は雑所得として毎年課税されますが、公的年金等控除が使えます。どちらが有利かは受取金額・他の収入・年金受給額によって異なるため、シミュレーションが必要です。
まとめ
- ▶退職前にiDeCoの受取時期を計画し、退職金との「5年ルール」を意識する
- ▶勤続30年の退職所得控除は1,500万円。退職金への課税は思ったより少ない
- ▶退職後は確定申告で還付申告・医療費控除・社会保険料控除を忘れずに